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お皿洗いの心変わり

結婚したてのころ、お皿洗いをやったりやらなかったりしていた。
それだとリズムが作れないので

やるならやる。やらないならやらない。ただし、もしやるなら一生お皿を洗い続けることになるわよ

という呪いとも御託宣とも付かぬセリフを聞かされ、夢遊病者のように「分かりました。以後一生、ずっとお皿を洗います」と宣言した記憶があります。

ハンバーグや、タンドリーチキンは美味しいけれど、後片づけになかなか骨が折れますよね。キッチンに立って四人分のお皿・お茶わんを片づけて、最後に油ものの仕上げにかかります。

当初仕事で疲れ切っているのにさらに皿洗いとか何の苦行かと思いましたが、二年三年とやっているうちに思わぬ効果がありました。

お皿洗いは小物から片づけて、大物へと移っていく。
途中お湯をヤカンで沸かしながら、珈琲の準備もできる。
目の前でスマホからビデオを流しながら、英語の勉強ができる。
会社経営は終わりがないし、課題をどんどん見付けて提案し続けるもの。
一方皿洗いは何よりもやったら必ず終わる。一端ケリがつく。ストレス発散になる。

その時間立って仕事をしていることも大きい。体重移動への意識に敏感になれる。

もともとは面倒なこと。それをちょっとした喜びに変えられた技術。他にも応用できるはず。

2018.8.9