fotowaとは一時間の全集中『家族写真の撮影現場から』

ご家族の記念日に、出張撮影を取り入れてみませんか。

この記事では、出張撮影の専門カメラマン曽我が、一時間の思い出作りのためにどんなことを考えているのか、どんな姿勢で臨んでいるのかを記載しています。

▲「安心してご依頼いただけるしくみ」について解説しているため、少しでも出張撮影について不安のある方はぜひ最後まで閲覧ください。

スマホで撮れない画像ってなんだろう

少なくない金額を払って、プロに写真撮影を依頼してるってみんな言うけど、やる価値はあるのかなぁ。こっちは子どもの衣装を整えなきゃいけないし、義父さん、義母さんたちにも気を配らないといけない。そんな中現れたカメラマンがぼやぁっとしていて、指示もまともに出せなくって、私のスマホでも撮れるような写真もらってもガッカリだし。
出典: あるママさんのつぶやき

こんな不安要素を抱えたお母さん、多いはずです。

スマホの画質がどんどん上がっている中で、自分でも撮れるような写真だったら、わざわざロケーションカメラマンを呼ぶまでもないですよね。では逆に、高価なカメラで撮影しさえすればよいのでしょうか。高い機材とは、いわゆる一眼レフのカメラだったり専用のレンズだったりします。それを手にして撮影すれば、ある程度ボケが効いた写真が初心者でも撮れるようになります。


▲一眼レフを構える。シャッターを切る。レンズが高価ならボケがきいて、人物が浮き上がるような写真が撮れる。でも、それだけでは記念日に残すような笑顔と光が足りない。

子どもと触れ合って、自然な表情を出すには

私は子どもとのじゃれ合いが好きです。

かなり昔の話になりますが、高校時代の授業でアンケートに応え適職調査をしました。返ってきた書類に記載された私の適職第一位は「保育士さん」。都会に出て、ばりばり働くビジネスマンを夢見ていた少年マコトくんには正直全然ピンと来ませんでした。

数年経ってロケーションカメラマンとして活動するようになってから、この高校時代の適職調査を思い出しました。


▲子どもと触れ合い、その曇りの無い眼差しを観ていると世知辛い世の中を一瞬忘れそうになる。こちらが癒されているのです。

子どもの目線になって、寝ころんだり追いかけっこをしているとキラっと表情が変わる瞬間があります。ちょっと悪いことをしたいとき、悪戯したいときに変化が訪れます。かくれんぼをして、見っけた!というような表情をファインダー越しに捉え、同時に絶妙な角度で太陽光が差し込み、ピントがばっちり合う。


▲悪戯しているときの表情は、格別の「してやったり感」が出ます。

そんな僥倖にはめったに巡り合えない。でも求め続けなければ、指の間をすり抜ける。ベストショットににじり寄っていく感覚で一時間の集中力を保っています。

一時間を楽しんでもらうために

最初のご挨拶から始まって10分くらいはまだお互いによそよそしい雰囲気が漂っています。

子どもたちもこちらの様子をじっと見ています。何枚か写真を撮らせてもらうのですが、その時一緒に遊べているかがポイントです。

こちらは依頼されて撮る側。そちらは撮られる側。そんな思いは一端白紙にして、まずは子どもたちとニコニコご挨拶。自然な笑顔を作るのは、まずこちらから。お母さんの膝裏に隠れたり、逃げたりするのが当たり前の反応ですよね。

私は強制的な「ハイ笑って」みたいなお声掛けをしません。かといって、何も指示がないとご家族は戸惑うばかりです。カメラマンから何か声掛けがあったほうが、大人は安心しますよね。どんなタイミングで、どんな声掛けをするのか。こればっかりはカメラマンの腕の見せ所で、企業秘密みたいなところではありますが、一例を示します。

「家族写真っていうのは、くっつき過ぎぐらいが丁度よくて、少しでも離れているとよそよそしい感じがするんですよ。ですので、なるべく隙間を空けないようにくっついてもらえますか。」
ご家族「よいしょ、よいしょ」(こんな感じかな、という具合にそれぞれが近づく)

「すみません。もっともっと近づいてください」
ご家族「え、はい、えーと」(もっと近づく)

ぎゅうぎゅうにしておいて、

「近づき過ぎです!」
ご家族「あはは、そうですよね(お前が言ったからくっついたんやろ!)」

単純なテクニックではありますが、これで一気に場がほぐれます。こんな小技を要所要所にちりばめながら、「ハイ笑って」という声掛けはしないで、一時間を過ごしていただきます。


△「ハイ笑って」と言わなくても、笑顔引き出せてるかな。

ネットの繋がりだから、お返事はテキパキと

お母様たちとはfotowaのメッセージ機能を通じてのみやりとりをします。

曽我は普段から完全モバイル環境で仕事をしていますので、レスポンスが早くて正確です。三時間以内には原則折り返しの連絡が入ります。

撮影が終了した後に、曽我がやることは何はなくとも、データの保全。

私はNIKONのD850というカメラを使用しています。このカメラはフルサイズの割に軽くて丈夫。高感度にとても強いので、ロケーションフォトにはぴったりの一台です。

このD850のXQDカードから、まずはMacBook Proにデータを転送します。XQDカードは非常に高速なので、500枚(20ギガ)ぐらいのデータは通常帰宅の電車や車の中で転送を完了させてしまいます。


▲撮影直後にバックアップを調えて、その後に作業に入ります。

MacにはLightroomという写真現像の業界標準ソフトが入っておりまして、まずは「自動補正」機能でおおまかな修正ができたら、ベストショットの2~3枚をお母様に送付いたします。この作業は撮影日に終了させています。

fotowa撮影って、ネットで依頼を受けて、一時間だけ撮影をして、もう「さようなら」となりますね。七五三やお宮参りはかけがえのない撮影ですから「果たして約束通りの素敵な写真が仕上がっているのかなぁ」というみなさんの心配をなるべく早く払拭したいです。


▲約束通りの素敵な写真は仕上がっているの?

撮影後24時間以内に補正し100枚の納品となります。曽我が100枚の納品にこだわるのには理由があります。

仕上げのテイストは自然光のままに

曽我が大切にしているのは、現場で全ての作業が終わっているような写真を撮りきること。後処理としては、影を起こして光を整えたり色味を足したりするぐらいで、大きく彩度をいじったりしたくない。


▲写真の補正ってキリがない。色んな調整をするスライダーがあって、それをあっちへやったりこっちへ持っていったりするんだけど、大概やりすぎてしまうのが関の山です。

自然光(太陽)に勝る光無し。

これをモットーに一時間で撮影した500枚ぐらいの写真をどんどんセレクトしていきます。例えば同じ角度で撮られて、光の差し方やピントの具合がよい写真が五枚あったとします。fotowa撮影の成果物としては上限がないので、五枚そのまま納品しても問題はないのですが、私はその五枚から敢えて一枚をセレクトすることにしています。この五枚から一枚を選ぶとしたらどれにするか、という基準です。

このようにして厳選100枚までしぼっていく理由は単純です。[1]量としての枚数であなたに納得いただくより、すっきりと選定された画像を最終的に納品したい。類似画像のない、一枚一枚がはっとするような100枚がそれぞれ全て愛おしい、と感じていただきたいから。


▲ロケーションカメラマン曽我真近景②

季節に左右されない撮影体験


▲ロケーションカメラマン曽我真近景③

マーケティング用語で、季節によって売り上げが変わる事をシーズナリティ(七五三なら繁忙期が11月に偏ること)の影響を受ける、と言います。このようなリクエストを11月だけでなく、通年で受けられないとロケーションカメラマンとしてはまだまだですよね。


▲私は月に二、三回のfotowa撮影をして、シーズンの11月にどーんと仕事をするサイクル。

もう一つ大切なこと『飾らなくてもいいのでは』

21世紀の日本社会で、家族という単位が表現する中身はそれぞれですよね。核家族、母子家庭、父子家庭、養子縁組み、国際結婚、LGBTの人びと。それぞれが人生を模索している。

節目の一つとして、お宮参りですとか七五三の記念日に子供へのお祝いを考えた時、ふと「世間的にちゃんと体裁を整えないとまずいかな」という思いが頭をよぎるかも知れない。番傘を揃えたり、ドレスから着物に着替えたり、ホテルを特別に予約したりと、欲を言えばキリがありません。

曽我はご家族を「風景と一緒に、そのまま映画のワンシーンのように写し撮」ります。あらかじめ想定した七五三や、お宮参りの形にはめ込まないようにしています。浮かび上がらせたいのは関係性です。おじいちゃんとお孫さん、夫婦それぞれの子供への接し方、話しかけ方。よそよそしいのか、親しげなのか。子供は大人の配慮ができるのか、ギャングのままなのか。


▲子供の成長を祝う家族がいる。その事実だけで充分。飾ってもいいけど、飾らなければいけないことはない。

三才にして既にカメラマンの私に配慮して笑顔を作ってくれるちびちゃん。自分が家族の中心であることを疑わない5歳児。義理のお父様お母様にまで配慮をおこたらない出来た奥様。故の気疲れ。ぼやっとしてそうに見えても交通費の現金をティッシュに包み、帰り際さっと手渡してくれる夫。孫がかわい過ぎてお母さんより抱っこしている時間の長いおばあちゃん、孫に逃げられて疎外感を味わうおじいちゃん・・・・

どんな形であっても、子供の成長を祝おうとしている家族がいる。特に飾らなくても、その事実だけで充分じゃないでしょうか。

ロケーション撮影のご依頼 - せっかくの写真が「納品されない」というリスクを避けるために

ということで、ロケーション撮影ならfotowaを曽我はお勧めします。お勧めの理由は三点です。

  • 価格設定がシンプル。指名料・交通費込み。一時間の撮影時間で、画像はダウンロード方式です。→分かりやすい価格設定です。好きなカメラマンを選んで、交通費込みでお好きなロケーションまで出張させることができます。
  • 事前面接を済ませた家族写真のプロが在籍しています。→本部で面接したカメラマンのみなので品質が安定してます。他のロケーション撮影サービスでは一万円を切るようなプログラムも存在するようですが、果たしてその値段でクオリティが担保できるでしょうか。
  • サポートスタッフが丁寧かつ親密でさまざまな疑問にお答えいただけます。→カメラマンとの万一のトラブルのとき重要なポイントです。せっかく撮影した写真が納品されない、といったトラブルにどう対処しますか。何もなければラッキーですが、一生に一度の機会にカメラマンとのトラブルがあったら、誰と話したらよいのでしょうか。

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△ロケーションカメラマン曽我真近景④

PIXTA – fotowaの講師で、柔らかい物腰とお洒落なセンスのライティングに定評があるshun先生の一冊。曽我の理想の撮影方法の一つです。


  1. fotowaの規程では、75枚以上を一週間以内に納品すること、となっています。詳しくは公式HP: https://fotowa.comのトップページをご覧下さい。
2020.10.1