△ちょっと手間を加えることで、目を引く写真が撮影できるようになります。マニュアル=Mでね。
この記事の目次・索引
ご挨拶
五名以下の会社を切り盛りする方々へ
こんにちは。(株)ドサナイテ代表の曽我です。今回は「サルでも分かる一眼レフ講座」です。
SNS全盛のこの時代。カメラマンを雇って写真を撮影するまでもない、日常的な情報発信に画像を加えたい。スマホよりもう少し見映えのする写真が欲しい。少しでも見映えのする写真を撮って情報発信をしたい、と考える責任者の方々に向けて書いています。
三つの概念を抑えるべし
(このブログでは専門用語をなるべく使わないようにしてます。)
- 一眼レフを買ってみたけど、うまく撮れない。
- 雰囲気のある写真を撮ってみたいけど、難しそう。
- マニュアルを読むのは苦手。だから、
- カメラ関係の雑誌を買って読んでみたけど、用語が難しい。
こんな悩みを抱えた皆様に朗報です。曽我がプロのカメラマン(p-magicの保科さん)に聞いた、15分で覚える一眼レフの撮影方法を余さず伝授いたします。とは言いながら、
- 本当に15分で覚えられるの。
- 雰囲気のある写真って簡単に撮れるものなの?
- プロの写真ってやっぱり一味違う。15分なんて嘘だ。また曽我が大口たたいてる。
なんて言われそう。でもこれさえ読めばばっちりです。
△雰囲気のある写真とは、こんな感じです。プロの腕前にはほど遠いのですが、SNSやブログで展開するには十分な画質だと思いませんか。
本当に15分で覚えられるか?→三つの概念を抑えれば、15分で上記のような画像を撮れるようになります。
三つの概念とは「絞り」「シャッタースピード」「ISO感度」
その三つの概念とは、なんでしょうか。一つずつ、図解しながら説明しますね。 ここではお話の前提として、せっかく一眼レフを買ったのでマニュアルで撮りたい方を想定します。一眼レフを買ったのに、全部AUTO設定のままではもったいないですよね。今どきAUTO設定ならスマホでも十分いい絵が撮れます。ということで、ぜひ設定をM=マニュアルモードにして、以下の文章をお読みください。 さて、第一の要素は「絞り」です。絞るとは、カメラのレンズに入っている羽を絞る、ということです。
サルでも分かる一眼レフ講座 「絞り」とは
一眼レフの習得、第一の要素は「絞り」についてのお話です。
みなさんは、絞り、と聞いたら何を連想しますか?曽我はぞうきん絞りのイメージがわいてきます。でも、よくよく考えたら、最近はぞうきん絞りって、小学校でもしないかな。
それはさておき、カメラにおいては何を絞るのでしょうか。そう「光を取り入れる窓」を絞るのです。上のイラストを見てください。レンズには内部に羽がついていて、その羽が窓を大きくしたり、小さくしたりします。絞りを数値で表したものをF値というのですが、窓穴が大きいと、そのF値の数字が小さくなります。窓穴が小さいと、F値数字が大きくなります。
窓穴が大きいほど、光がたくさん入ってきて、光を取り入れやすいですよね。よって、画面が明るくなります。それがマニュアルモードの所以です。マニュアルモードとは全て自分の手で設定すること。だから他の条件が同じなら、明るい写真を撮ることができます。
ここでもう一つ重要な概念があります。それは、絞りを開放して、このF値を小さくしたことにより、ピントされる範囲が変わるのです。これを被写界深度といいますが、今回の説明では割愛します。より深い表現のためには外せない要素ですが、今回のテーマ「15分でいい雰囲気の写真を撮る」からは外れてしまうからです。
次は二つ目の要素、シャッタースピードです。
サルでも分かる一眼レフ講座 「シャッタースピード」
一眼レフの習得、第二の要素「シャッタースピード」についてお話します。
シャッタースピードは英語ですが、日本語にしてもそのまま通じますよね。「閉じる速度」です。早く閉じれば、光が少なくなるし、ゆっくり閉じれば光が多く入ってきます。数値は「何分の1秒」という具合に表現します。ものすごく速く閉じれば、光を取り込む量は少なくなります。(2)で解説しました、F値とのバランスでこの量を決定します。
ISO感度を固定して、絞りのF値を固定したら、後調整するのはこのシャッタースピードになります。シャッタースピードを遅くすれば、光をたくさん取り入れることができて、画像が明るくなります。シャッタースピードを速くすれば、光が少なくて画像が暗くなります。
ここで光を取り入れさえすればいい、というものではないところが注意点です。あまりに光が多いと「白トビ」という現象がおこるからです。白トビとは画像の中で、色が乗らず、白く飛んでしまう箇所のことです。白トビが多く発生してしまうとできた写真が薄っぺらいものになりがちです。プロの写真家たちは白トビを極力抑えるために、若干露出アンダーで撮影することが多いようです。
最後に一眼レフの習得、第三の要素「ISO感度」についてお話します。
サルでも分かる一眼レフ講座 「ISO感度」
一眼レフの習得、第三の要素「ISO感度」についてお話します。
まず、なんて読みますか、これ「ISO感度」。アイエスオー、イソカンド、アイエスオーカンド、などと呼ばれているようです。
ISOとは国際標準化機構のことなんですね。そこが決めているセンサーの感度のことを言います。
仕組みとしては感度を上げて、敏感にすれば光を瞬時に取り込むことができるようになります。動きのある絵を撮ることができるのですが、画面が粗くなります。
また、逆に鈍くすればたくさん光が必要になりますが、仕上がる絵がきれいです。
分かりやすく喩えますと、会話をしていて、受け答えがにぎやかな女の子と、そっけない感じなんだけどじっくり話を聞いてくれる女の子を想像してみてください。
前者の場合、何か話題を振るとどんどん受け答えをするし、当意即妙なひねりがあったりして楽しいですよね。でも、会話に深みがなかったりします。
後者の場合、何か話題を振っても、即応えが帰ってきません。いったん飲み込んでじーっと考えています。でも出てくる会話には深みが増して、隙の無い対話を続けることができる。
ということで結論から先に言いますと、初心者のマニュアル撮影の場合、ISO感度はいじらなくてOKです。特に物撮りであれば、数値200に固定でいいです。
例えば、ISO感度5000以上での撮影というのは、カメラの性能や被写体を選びますので、ここでは考慮にいれなくてOKです。
つまりは、どっちがお好みですか、というお話。しばらくは後者のようなタイプと付きあってみて、レベルが上がってきたら跳ね馬みたいな女の子と対話してみればいいでしょう(ちなみに曽我は200ぐらいで固定です。ハイ。)
さてこれで三つの要素が揃いましたね。果たしてこれで、雰囲気のある写真が撮れるようになるでしょうか。
大丈夫、撮れますよ!
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