満を持して、ついにプレス発表されたDXフォーマット最上位のNIKON D500(2016/1/6)。
ご挨拶
(株)ドサナイテでは無事予算計上に成功し、次年度決算に向けて購入いたします。D500は2016年3月発売予定で、弊社の決算は6月。三〜四ヶ月経って初期ロットがはけて、ボディのみ価格20万ぐらいには落ち着いていることと予想しています。
⇒衝動で初期ロットで購入してしまいました。だって、あんまり待たせるんだもの。人柱覚悟して今後もレビューいたします(2016/4/28)。
今回のブログ記事では、現在手に入る情報をまとめるとともに随時情報を追加し、最終的には購入後のレビューも行います。少しずつ記事を付け足していきますね。
公式HP、カタログ
【Web site】 D500 Microsite
【Web site】 2016/1/28更新 主な仕様
【PDF】 NIKON D500 公式カタログ
価格.comのクチコミ板から
実機が届く前に、気になるポイントをまとめておきたいですね〜。
例えば、2016年はオリンピックイヤーということで、CANON、SONYあたりがどのようなスペックのデジタル一眼を出してくるのか。
また、有効画素数をD7200より抑えて2,088万へと落としたことによるメリット・デメリットなどなど。まずは正月早々手持ちのカードを切ってきたNIKON。話題盛りだくさんの一年になりそうです。
確かに価格.comのクチコミ板はコメントを書き込む人たちのレベルが高いわ。
2016年にAPS-Cのフラッグシップで動きがあるかどうかD500の板で質問してみたんだけど 、このクラス/カテゴリーに当てはまるような新機種は出ないという印象のようよ。
オリンピックイヤーといっても新しい機器の攻防があるのはあくまでフルサイズの分野。精密機械としての新規一眼レフの開発には二年ほど時間がかかるといわれてます。今回の発表の意味合いとしては、APS-C(DX)のクラスとして足りなかったピースを漸くD500が埋めてくれた、という評価のようね。
CANONが対応措置をとるとしても、それは新機器を発表という形ではなく7D2の価格調整やバッファ増量などサービスを手厚くし、既存顧客が離れないようにする、という措置ぐらいで落ち着くのでは、という判断よ。
画素数を抑えた、ということはメリットもあります。ニコンでいえばDX, FXフォーマットのフラッグシップと呼ばれるモデルは、報道やスポーツで使用されることを念頭に置いているんだけど、その用途で利用されるモデルには三つの特徴があるわ。
野外など低い輝度の場所でも撮影できるような高感度特性が欲しい(報道の場面としては、とにかく「映っている」必要があるわね。D5から受け継ぐフォーカスポイント153点も魅力)
高速なシャッタースピードによる、高速連写をしたい(ひとまず連写で撮っておいて後でベストなものを選択したい)
耐久性重視の作り込み(堅牢な作りで、ちょっとの雨粒、衝撃ぐらいで壊れないで欲しい)
なるほど。スタジオ内でモデルさんにポーズしてもらったりとか、星空を繊細鮮明に写し出すのとは用途が違うのか。
そうね。有効画素数が多いとデータが重くなってしまうのも報道やスポーツには向いていないわ。
センサーからの読み出し、バッファーへの容量、開放時間、メディアへの書き込みなんかを考慮すれば2,400万画素も要らない、という判断だったのでしょうね。弊社のように、後からいくらでも修正ができるようなデザイナーがバックに控えているような場合、高精細は必要ないわよね。美しい絵が欲しければ、彼女に修正依頼を出せばいい。それよりも大事なのは、以下の三つです。
現場での躍動感(High ISO)
シズル感(チルト液晶での撮影)
音の感覚(4K UHD動画)
これらを「凝縮して」パッケージできるD500。スマホとの連携も面白いし、ようやくニコンでも電子制御のライティングができるのも期待しているわ。
ニコンの開発陣には「お疲れさま」を言いたいわね。EOS 7D mark 2発売以来、比較されて大変だったと思うけど、今回のD5, D500はいい仕事です。
弊社でも期待をもって採用させていただきます。
史上最大30.8度、対視野角」という文言
あの、ちょっといいですか。D500のプロモーションビデオ、38秒ぐらいに現れる「史上最大30.8度、対視野角」という文言なんですが、ちょっと聞きなれない概念ですよね。D7000, 7100, 7200では光学ファインダーに対してこのようなスペック表現はしていないようです。
一方PDFのパンフレットの34ページでは、【対視野角】ではなく【対角視野角】といってます。
まだ発売直後で、NIKONも用語の統一ができてないのかも知れないですね。
そうね。分かりやすく言うなら「
対角視野 X 度 」と表現すべきよね。パンフレットは営業的なインパクトを持たせる意味合いもあるから、ちょっとカッコつけてみたのかも。要は起点となるアイポイントからの角度のことだけど、CANONもNIKONも独自の計算方法のはずだから、一概に比べることはできないわね。今後NIKONはこの【対視野角】もしくは【対角視野角】という文言で、「広くてくっきりとした見やすさ」をアピールしていくことになるのでしょう。この辺の細かい解説も
価格.comのNIKONコミュニティ にお世話になりました。重ねてお礼申し上げます。
NIKON さんからお返事来ました
あの後、NIKONさんへメールで質問してみたら、誠実な回答を得られましたので公表します。こういう真面目な対応ってうれしいです。NIKONのファンになっちゃいそうですね。
質問:dosanite
D500のプロモーションビデオ、38秒ぐらいに現れる「史上最大30.8度、対視野角」について教えてください。まず[対視野角]は、たいしやかく、という読み方で問題ないでしょうか。
また、PDFのパンフレットp34には、P34の表記はyoutubeでの【対視野角】の文言ではなく
【対角視野角】
と表記されています。NIKONとしては今後どちらの概念を利用されていくおつもりでしょうか。また対角視野角についても、その角度の起点など教えていただえけると参考になります。
なお、今後使用していく文言が、[対視野角]であれ、【対角視野角】であれ、他の機種との比較ができずに苦労しています。
他メーカーの機種はともかく、例えば、D7000, 7100, 7200, やD750あたりの[対視野角]もしくは、【対角視野角】をご開示いただけますでしょうか。史上最大、ということなのですが以前は他機種で何度だったのかが分からず苦労しています。以上 よろしくお願いいたします。
ご回答:
回答 Eメール経由(Nikonimaging) – 2016/02/02 03:42 PM
この度は、ご連絡が遅くなりましてご不便、ご迷惑をおかけしております。
お問い合わせの件について、確認いたしましたところ、対視野角ではなく、「対角視野角」が正しい表記となり、こちらにつきましては修正中です。また、対角視野角の起点は、ファインダー内の黒枠までの対角範囲となります。
DXフォーマットのD300S並びにD7000シリーズの対角視野角につきましては約29.1度 となりますが、FXフォーマットのお問い合わせ機種については、分かり次第あらためてご連絡いたしますので、今しばらくお待ちくださいますようお願いいたします。
以上、ご回答申し上げます。今後ともニコン製品をご愛顧いただきますようお願い申し上げます。
(追加)回答 Eメール経由(Nikonimaging) – 2016/02/09 11:26 AM
この度は、ご連絡が遅くなりまして申し訳ございません。お問い合わせの件について、確認いたしましたのでご連絡いたします。
D750の対角視野角は、約32.4度 となり、D5の対角視野角は、約33.1度 となります。
以上、ご回答申し上げます。今後ともニコン製品をご愛顧いただきますようお願い申し上げます。
あら、早速Youtube動画の文言が変更されて「対角視野角」新しい動画が2016/2/1にでたわね。いままでのDXのDSLRは29.1度ということも分かってすっきり。お疲れさまでした。
Youtube動画
Nikon D500:2016年2月9日 銀座SCにて触ってきました。
VIDEO
常用感度51200という表現
ところで、常用感度51200という表現についても、雑誌などで作成がでるようになってきました。一年前に発売されたD7200の常用感度は25600だったんだけど、単純計算でD500は倍の感度があると数値上では表現されています。
この「常用」の概念についてNIKONさんに再度問い合わせをしてみました。
確かに現状だと各社言ったもの勝ちみたいな印象はぬぐえないわね。回答としては、どんな条件が提示されたのかしら。
結論から言いますと、やはり「具体的な撮影条件や数値などについては公表」していないとのこと。ただ、僕としてはその「常用感度の条件は未公表」という事実が再確認でき、NIKONの誠実なご対応がうれしかったです。
要は今後、実機による作例を鑑みながら、さまざまな条件で各々がどれぐらい「常用感度全域にわたって画質が向上」したのかの程度を確かめていくべし、ということですよね。
往来のNIKONファンの方々にとっては「当たり前なこと聞くな」的なご質問だったことご容赦ください。
質問:dosanite
カスタマー Webフォーム (DOSANITE) – 2016/02/23 09:20 PM
D500を期待とともに待っているNIKONファンです。
D500は常用感度がD300sから一気に上がり、カタログでは51200まで対応する、となっていますね。この常用感度があまりにすごいのでカメラファンの間でさまざまな噂が飛び交っています。「定義が甘いから」「条件が緩いから」などなど。そこで、あえてNIKON様に問い合わせをさせていただきました。
拡張感度については「画質はともかく、まぁ写っていればいい」みたいな基準なのでそれほど論争の種にはなりません。一方、常用感度については、各社の基準に従い規定されていることと思います。そこでNIKON様が想定していらっしゃる常用感度とは「どのような条件で撮影した」「どのような状態の画質」なのでしょうか。
具体的にいいますと、昨年今ごろ発売されているD7200が常用感度25800となっていますが、そこから一年かけて発売されるD500はどうような条件で倍になった、と言えるのでしょうか。
おそらく社外秘の部分もあろうかと思いますし、その場合は「常用感度についての条件は非公開」というお返事でも結構です。何かお応えをいただけるとすっきりいたします。
最後まで調整が続いていることと思いますが、以上 よろしくお願いいたします。
ご回答:
(原文まま)】—————————————————————
回答 Eメール経由(Nikonimaging) – 2016/02/24 11:55 AM
日頃よりニコン製品をご愛用いただき、誠にありがとうございます。また、D500にご関心をお寄せいただいておりますことに、重ねてお礼申し上げます。お問い合わせいただいた件について、ご回答申し上げます。
D500は、新開発ニコンDXフォーマットCMOSセンサーと新しいノイズ低減機能搭載の画像処理エンジンEXPEED 5の組み合わせにより、D7200に比べて常用感度が広く、また、常用感度全域にわたって画質が向上しておりますが、具体的な撮影条件や数値などについては公表いたしておりませんので、ご了承くださいますようお願いいたします。
以上、ご回答申し上げます。今後ともニコン製品をご愛顧いただきますようお願い申し上げます。
なるほど。これだとまぁ、大人の対応というか想定の範囲を出ないわね。
言いたいことは分かるのだけど、社内基準の公表を先頭切ってやっていただき、厳密かつ公正な測定基準を規格化しISOで国際的な新規格として提案し策定する方向へ持っていって欲しい、なんて意見もあるわ。
ただ、日本の真面目なモノづくりは高く評価しますが、このような国際的な基準作りは日本人がもっとも苦手とするところです。根回しも含め、そうとうな英語力・政治力が求められますからね。ただ、DSLRは日本企業が国際シェアを握っている数少ない産業項目の一つ。ぜひ業界における「常用」の標準を作って欲しいわね。
ネット記事
【PDF】 日経トレンディネット 2016年1月7日 総括
【PDF】 NIKON pressrelease Bluetooth接続 Snapbridge
【PDF】 Nikon D500の押さえておきたい機能11点とプラスα [個人ブログ]
【PDF】 ニコンユーザーにとっては2007年秋以来の大豊作 [個人ブログ]
クチコミスレッド
【Web site】 価格.com D500板
値動き
【Web site】 Amazon ニコン-D500-Nikon-デジタル一眼レフカメラ
【Web site】 D500 ボディ の価格推移グラフ
【Web site】 評価・作例・情報
スペック比較
【PDF】 D500 VS EOS 7D mark 2 [価格.comマガジン]
システムチャート
【2016/1/28更新のHPより 】
周辺機器
【PDF】 スピードライト SB-5000
周辺情報 – 世界におけるデジタル一眼レフカメラ産業
【PDF】 世界的カメラメーカーであるニコンが持つ数々の伝説 [Web media]
金額も10万中頃で落ち着いてきましたが、APS-C最強の名に恥じない作りでお勧めの機種です。
2016.1.6